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非電源のボードゲーム(テーブルゲーム、アナログゲーム、カードゲーム、ドイツゲームなどアレコレ)に、広い意味で特化したブログ。 レシピ少なめ、レビュー蒐集ましまし!あ、ニンニクはいらないです。
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トランプでボドゲ風ゲームを作ってみた

実験⑤ 手札の価値が変動して行くハンドマネージメントゲームを作れるか?



トランプでどこまでボードゲームに近づけるか

実験する企画の第5弾は、四人まで遊べる変則ハンドマネージメントゲーム!

(追記:2014.2.9)プレイヤーの座り方について明記


◆他のトランプゲームが気になる ⇒ 創作?活動の目次
◇実験10以降は ⇒ ボードゲームのレシピ▼創作活動館



<< 実験開始 >>

ルールのベース:レンフィールド

タイトル:序列

人数:3~4人

対象:数の大きさと足し算が理解できる人

時間:30分


【物語】

それが好きな君は「まるで人の感情のようだね」と、正義を振りかざすように言った。

それが嫌いな僕は「まるで醒めない悪夢のようだよ」と、空虚を噛み締めながら思った。


【概要】

Ⅲ部構成のハンドマネージメントゲームです。

各プレイヤーは、手札をうまくコントロールしながら、5回の数比べで「4つのA」の序列を決め、6回目で勝負します。

ただし、Ⅰ部(3回)では最大の数を出したプレイヤーが序列を決め、Ⅱ部(2回)では最小の数を出したプレイヤーが序列を調整・変動させます。

最終的にⅢ部(1回)で手札から2枚カードを出し、その数の合計で勝負しますが、序列が低ければ低いカードほど、数にマイナスのペナルティを食らってしまいます。

うまく序列決めに絡みつつ、最後に出す2枚を慎重に選択して行きましょう。


【準備】

・トランプ一式
・本ルール


0)
プレイヤーは、テーブルを囲むように、1辺に対して1人ずつ座ります。

1)
カードを「A」「2~5」「6~9」「10~K」の4つの山に分けます。



2)
A以外の、それぞれの山を裏向きで、よくシャッフルして机の中央に個別に分けて置きます。

*このとき、マークのことは考えなくて良いです。

*「2~5」「6~9」「10~K」の3つの山ができます。

3)
また、ジョーカーを1枚用意し、机の中央に置いておきます。

4)
Aは、机の中央に表向きで横に4枚並べて置きます。

*この4枚は、マークの序列を表すために使用します。



5)
それぞれの山から、一人当たり以下の枚数を裏向きで配ります。

「2~5」 ・・・ 3枚
「6~9」 ・・・ 2枚
「10~K」・・・ 3枚

*一人当たりの、手札の合計は8枚です。

6)
余ったカードは全て1つにまとめ、よくシャッフルした上で、1つの山として机の中央に置きます(以後、これを『山札』と呼びます)。

この山札の一番上のカードは、常に内容が分かるように、表向きにして置きます。

*カードの補充が終わるたびに、山札の一番上のカードを表向きにしてください。

*その山の中に、ジョーカーは入れません。注意してください。

7)
年長者のプレイヤーの目の前に、ジョーカーを表向きで置きます。



ゲームの流れ

Ⅰ部(3回) スートの序列決め
Ⅱ部(2回) 序列の調整・変動
Ⅲ部(1回) 勝負

*三部を通し合計6回勝負します。


Ⅰ部

目的:スートの序列を決めます。

*スペード、ハート、クローバー、ダイヤの4つのマークのことを、以後『スート』と呼びます。

補足:最も大きい数を出したプレイヤーが、序列を決めます。

1回目】 序列3位決め
2回目】 序列2位決め
3回目】 序列1位&4位決め


1)
全員、手札の中から1枚を選択し、裏向きで場の中央に出します。

2)
全員がカード1枚を出し終えたら、同時に公開します。



3)
この際、最も大きい数を出したプレイヤーと、最も小さい数を出したプレイヤーが誰かを見ます。

4)
最も小さい数を出したプレイヤーは、山札の上から3枚のカードを取り(*表向きになっているカードを含む)、自分だけ中身を確認します。

*まず、一番上の表向きのカードを裏向きにしてから、山札の上から3枚取るのが良いでしょう。

この3枚を、絶対に手札に混ぜないでください!

その3枚の中から、1枚だけ選び、手札に加えます。

残った2枚は、自分の目の前に裏向きで1つの山となるように置きます(以後、これを『自分の捨て山』と呼びます)。

*すでに山がある場合は、その山の上に重ねてください。つまり、自分の捨て山は、ゲームを通して、1つしかできません。

*また、どのプレイヤーの捨て山も、誰も中身を見てはいけません。


特殊な状況:

もし、最も小さい数を出したプレイヤーが複数いた場合は、誰も山札からカードを取ることはできません。

*三人でプレイしている際、他の二人が出した数が同数で、かつ、自分よりも大きい数の場合、結果的に自分が最も大きい数のプレイヤーとなるため(後述)、最も小さい数のプレイヤーはいないこととなり、誰も山札からカードを取ることができません

5)
次に、最も大きい数を出したプレイヤーは、今回の勝負で使用した全プレイヤーのカードを集め、裏向きで自分の捨て山に置きます。

そして、ジョーカーを他のプレイヤーから取り、自分の捨て山の一番上に表向きで置きます。


特殊な状況:

もし、最も大きい数を出したプレイヤーが複数いた場合は、二番目に大きい数を出したプレイヤーの勝ちとなります。

しかし、二番目の数も複数人いた場合(もしくは、全員が同数で勝者なしの場合)は、この勝負のすぐ前に勝ったプレイヤー(ジョーカーの持ち主)の勝ちとします。

・序列3位決め → 年長者のプレイヤー

・序列2位決め → 序列3位決めの勝者

・序列1&4位決め → 序列2位決めの勝者


*自分の捨て山を作る際、ジョーカーが中に混ざらないように注意してください。

*ジョーカーは、常に自分の捨て山の一番上です!

6)
最後に、最も大きい数を出したプレイヤーは、スートの序列を決めます。

4つのAのうち、残っている好きな1枚(序列1&4位決めの時は2枚)を取り、他のAと分けて表向きで置きます。



すでに、Aが分けて置いてある場合は、その上に、下のスートが何かわかるように位置を少しズラして、重ねて置きます。

*序列4位のAは、その分けて重ねてあるAの一番下に置きます。

*パスはできません。


例)序列1位はクローバー、序列4位はダイヤとなった。


7)
以上の1)~6)を3回繰り返し、全てのスートの序列が決まったら、Ⅰ部終了です。

手札はそのまま残した状態で、Ⅱ部へと進みます。


Ⅱ部

目的:スートの序列の調整・変動。

補足:勝負には、一部で決めたスートの序列を使います。

補足:この勝負では、最も小さい数を出したプレイヤーが、序列を調整・変動させます。

4回目】 序列の調整・変動
5回目】 序列の調整・変動


8)
全員、手札の中から1枚を選択し、裏向きで場の中央に出します。



9)
全員が1枚を出し終えたら、同時に公開します。

優位:数の大きさ>スートの序列


例:
スペード>ハート>ダイヤ>クローバー

スペードの10>ダイヤの10
クローバーの7>ハートの5


つまり、①まず数で比べ、②同数のプレイヤーがいた場合は、スートの序列で比べてください。

*以後、部とは真逆になります!

10)
最も大きい数を出したプレイヤーは、場にある山札の上から、カード3枚を取ります(*一番上の表向きのカードを含む)。

その3枚の中身を誰にも見えないように確認し、1枚だけ選び手札に加えます。

残った2枚は、裏向きのまま、自分の捨て山に置きます。

11)
次に、最も小さい数を出したプレイヤーは、今回の勝負で使用した全プレイヤーのカードを集め、裏向きで自分の捨て山に置きます。

そして、ジョーカーを他のプレイヤーから取り、自分の捨て山の一番上に置きます。

12)
最後に、最も小さい数を出したプレイヤーは、4つのAのうちの1つのA(スート)の序列を、1つ上に上げるかどうかを決めます。

*必ず、上げられるのは1つだけで、かつ、いかなる場合も、序列を下げることはできません!

*何もしないままで終わっても良いです。

13)
もし、序列を上げると決めたら、そのAを手に取り、すぐ上のAの上に(一部の序列決めと同様に)少しズラして重ね直してください。

*この変化は、すぐに次のゲームの勝負に影響します!


14)
以上の8)~13)を2回繰り返し、スートの調整・変動が終わったら、Ⅱ部は終了です。

手札はそのまま残した状態で、いよいよⅢ部へと進みます。


Ⅲ部

6回目】 勝負
 
目的:ゲームの勝者を決めます。

補足:手札が何枚あっても、最後に使用するのは2枚だけです。


15)
全プレイヤーは、手札から2枚を選んで、裏向きで場に出します。

16)
全員が出し終わったら、一斉にカードをオープンします。



17)
それぞれ、出した2枚を合計した値で、お互いに数を比べます。

この際、重要なのは、スートの序列です。

全プレイヤーはスートの序列により、出した2枚のカードそれぞれに対して、以下のペナルティを受けます。


序列1位・・・マイナス0
序列2位・・・マイナス2
序列3位・・・マイナス4
序列4位・・・マイナス6


*ペナルティを受けた後の、各カードの最低値は0です。

*決して、値がマイナスを取ることはありません。

18)
ペナルティを受けた後の2枚の値を合計して、最も大きい数のプレイヤーが勝者です。


例:
スペード>ハート>ダイヤ>クローバー

スペードの10 ⇒ 「10」のまま。
ハートのJ   ⇒ Jー2=「9」。
ダイヤのQ   ⇒ Qー4=「8」。
クローバーのK ⇒ Kー6=「7」。


19)
もし、数の合計が同じ場合は、自分の出した2枚の中で、より序列の高いカード1枚で見比べ、相手よりも高い序列のカードを出したプレイヤーが勝利します。

20)
さらに、もし、序列も同じ場合は、19)で見比べたカードのうち、より数の大きいカードを持っているプレイヤーが勝利します。


例:
スペード>ハート>ダイヤ>クローバー

ai・ハートのKとクローバーのK
ue・スペードの7とハートQの
ou・スペードの9とハートの10
ei・ダイヤのQとJ

だった場合、各プレイヤーの合計値は、

ai・(Kー2)+(Kー6)=10+7=17
ue・7+(Qー2)=7+10=17
ou・9+(10ー2)=9+8=17
ei・(Qー4)+(Jー4)=8+7=15

となり、まず、eiの負けが決まる。

次に、同数だがより高い序列のカードを出し、さらに数も上なのはouなので、

ai・ハートのK
ue・スペードの7
ou・スペードの9

このゲームの勝者はouとなる。

Copyright (C) 2014.1 http://recipeofbodoge.gg-blog.com/(オシノ) All Rights Reserved.





結論:


考察:

・A(序列カード)を置く、ボードが欲しいですね。
・そのボードに、進行表とか、ペナルティのこととか、イロイロ書き込みたい!

⇒ ゲームをスムーズに遊べるようにするための仕掛けが、「ボード」ゲームにはいっぱいなのかも!!


備考:

★ 遊んでみた感想や、「ここはこうした方が、もっと面白いよ!」などのご意見は、記事のコメントによろしくお願いします!

★ おそらく、完全同一なルールのゲームはないと思いたいですが、もしありましたらご指摘ください。。。

☆ 今のところ、誰でも閲覧可能のフリーゲームとして公開しています!

☆ ルールのお問い合わせなどは以下のメールに、よろしくお願いします。

⇒ oshino.rinyagmail.com

(送る際はに変えてください)


トップの無関係で(笑)素敵な写真のイラストは、blue-greenさんからお借りしました!



タグ:ボードゲームのレシピ、創作?活動、実験⑤、序列



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